土筆

小品盆栽(ミニ盆栽)、土の配合と秋の水やり

コラム:盆栽情報

今回は土の配合と秋の水やりについてお伝えしていきます。
普段は土について考える事などないと思います。
ですが、いざ植物を購入した時にどんな土を使ったらいいのかわかりませんよね。
ホームセンターさんなどで購入する方も多いと思いますが、自分で配合して作ってみると
植物にとってどんな土が適しているのかがわかります。
『良く育つ土』とは、植物の根の成長に適した環境作りだと思います。
よく耳にするのが根腐れです。
根腐れの原因は、水の量が多すぎて呼吸ができず酸素を取り入れることができなくなり弱っ
てしまいます。 また、土の水はけや通気性が悪いことも根腐れの原因となります。
ここでは盆栽や山野草に適した土をご紹介しますので、参考にしていただければと思います。

●赤玉土(あかだまつち)

赤玉土は色々な土作りにかかせない粒土です。
赤土を大、中、小、極小の粒径によって分けたものです。
弱酸性で保水性、排水性、通気性、保肥性のスーパー粒土です。
※ここでおススメするのは、潰れにくい硬質をお使い下さい。
潰れやすい土だと水分が抜けにくく根腐れの原因になってしまいます。

●鹿沼土(かぬまつち)

鹿沼土はサツキなど酸性を好む植物に使われます。
火山灰からできている土ですが、鹿沼土は酸性で保水性が高いものになります。
こちらでもおススメはなのは、硬質の鹿沼土です。
硬質の土がない場合は、粒が大きめなものを使って下さい。

●ボラ土(ボラつち)

桜島や霧島山の噴火によって形成された軽石の層から採取されます。
排水性・通気性に優れています。粒に多くの小さな穴が開いており、水はけと空気の通りが
常に良いです。
排水性が良い一方で、適度な保水力も持ち合わせています。
軽石なので軽量ですが粒が固く、長期間使用しても砕けにくいため繰り返し利用できます。
植物の育成に適した弱酸性の土壌です。
排水性、保水性、通気性が重要で、根が良く育つ土作りでは不可欠です。

○小品盆栽で松などの針葉樹には、できれば硬質の極小粒の赤玉土だけでも大丈夫です。
 水はけを良くしたいのであれば赤玉土を7、ボラ土を3の配合で作ります。
※この配合はあくまでも目安なので、ご自分で作ってみて良く乾くかもと思われたらもう少し
赤玉土を足してみたり、植物が良く育つ土作りをしてみて下さいね。

実物や花、葉物類も同じ様に目安は 7:3の配合になります。
今回は、鹿沼土を使った例をあげていませんが、鹿沼土を入れることで潰れにくく長持ちする
ことから配合される場合もあります。

鹿沼土は酸性の土なのでツツジ科の植物に使われる事が多いです。
ご自分で植物の管理を楽しんでいただく為に、植物が良く育つ土作りも楽しんでみてください
ね。

秋の水やり

夏の暑い季節から少しずつ涼しくなっていくことで水やりが少しだけ楽になります。
でも、まだ休眠期に入ってる訳ではないので油断は禁物です。
土の乾き具合をみて乾いているようでしたら毎日でも水やりが必要な時もあります。
与える時は鉢底から出るまでたっぷり与えて下さい。

まとめ

盆栽に適した土作りは、排水性・保水性・通気性のバランスが鍵となります。
季節の変化を感じながら、自分の手で「植物が喜ぶ環境」を育てていく時間を楽しんでみてくださいね。

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